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酒造りのこだわり

02 瓶燗火入れ(びんかんひいれ)

酒造りの様子

お酒は通常『火入れ』という工程を経て店頭に並びます(生酒を除く)。これはお酒の香り・味を安定させ、おいしいままで長期に保存できるようにするためで、お酒を約65度で15分程度加熱し、これによりお酒に入った雑菌を死滅させるとともに、お酒に含まれる酵素の働きを止めます。昔は大釜でお酒を煮て殺菌し樽に詰めていましたが、今は熱交換器を通して短時間にお酒の温度を上げて火入れ殺菌をしているようです。

しかし、日本酒を含む醸造酒(ワイン・ビールなど)は極端な温度変化に弱いお酒です。そのために日本酒の造り・貯蔵は昔から内部の温度変化が少ない土壁の蔵で行ってきましたし、ワインの貯蔵はセラーを使って温度管理をしています。

そこで千代緑では、全てのお酒を火入れの時の急激な温度変化でお酒の風味を壊さないよう、お酒を詰めたビンを水を張った釜に並べて熱を加え、徐々に65度まで水温を上げていく『瓶燗火入れ』を行っております。熱交換器を通した後ビン詰めする方法と比べ人手と時間が掛かりますが、火入れ後のお酒が外気と触れないのでお酒の香味成分の散逸を最小限にとどめ酒質を壊さず、美味しい状態でお客様のお手元にお届けするための一手間と考えております。

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