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リレーコラム

三百五十年の歴史を感じながら、秋の夜長に最高の相棒。vol.1 有限会社ガーラ・アマノ 代表取締役 天野洋介さん

千代緑を飲みながら

以前会社のメンバーと、大きな仕事が終わった夜に打ち上げをしに、とある小料理屋さんに行きました。そのお店で飲むことを励みにみんな頑張ったりするのですが、会席の途中に店主から、「天野さん、今日いいお酒入ったんですよ。」とのお話。
出していただいたのが、奥田酒造の千代緑でした。

実は、奥田酒造店の若専務は、私の高校時代の同級生。学校の昼休みともなれば、裏山に良く煙草なんぞ、吸いに行ったりしたものです。

そんな話を初めて聞いた会社の同僚たちが、早速千代緑を一献。その夜は、千代緑のおかげで最高の打ち上げになりました。

私は自分の会社のスタッフとお酒を飲むのが大好きです。会社を立ち上げておかげさまでまる10年。苦楽を共にしてきた、と言っても過言ではありません。
10年前に13年間努めた会社を退職し、ガーラ・アマノを起こしました。相方と二人で立ち上げたガーラ・アマノに、一人また一人と社員が増え、またデザインや、印刷のプロや、プログラマーと仲間になることができました。

いつでも、一仕事終わると、みんなで必ず打ち上げ。
そう、千代緑を片手に、今回の仕事はここがだめだった、とか成果はこれだ、などと、わいわいがやがや飲むのです。これが、また最高。

「奥田酒造の酒は、どんな酒?」と聞かれたら、私は「三百五十年の歴史を感じる酒です。」と答えます。

創業以来、仕込み蔵に澄みついた(と言う表現が正しいのかわかりませんが)三百五十年の「家つき酵母」によって造られる奥田酒造の酒にはその歴史の重みがあります。
創業三百五十年と言えば、1650年頃です。織田信長が本能寺で没してから70年、関ヶ原の合戦から50年というそんな時代。その時代に創業された酒蔵に、聖霊が宿らないわけがありません。

千代緑を飲みながら

また、奥田酒造の当主は、代々名前に「重」の時が付くのです。前述の同級生の若専務ももちろん。戦国の時代から続く習わしなのでしょう。奥田酒造の酒にはそんな歴史があります。ぜひ皆さんも、その歴史を感じて味わってみてください。
三百五十年前の酒蔵が、きっと目に浮かぶことでしょう。

今年の秋も、会社の仲間でうまい千代緑を一献傾けたいと思います。

天野洋介(あまのようすけ)
1962年生まれ。
大学時代より秋田放送でラジオのパーソナリティを務める。
同局の「大人のための週刊ラジオ」は、ネットを利用した番組で、今年の3月に放送終了となったが、放送9年半の長寿人気番組となった。
1999年、半導体エンジニアの道から単身独立し、ガーラ・アマノ設立。主にWebサイト構築、TV・CM制作などのコンテンツ制作事業を手がける。
奥田酒造店の奥田専務とは、高校時代の同級生。
天野洋介

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